世界を敵にまわしても


「お互いさまでしょ」

「……っマジであたしアンタの事嫌い! その痛くもかゆくもねぇって顔がムカつく!」

「元からこういう顔と性格なの。あと、椿をイビるのやめて」

「アンッタ結局何が言いたいの!? あたしに謝れって!?」

「何ソレ気持ち悪い」

「はぁぁぁあ!?」


「ぶはっ! も、何ソレ……アンタ等サイコー」


向かい合うあたしと菊池さんの真横に居た椿が吹き出して、窓際に座る晴まで笑いだした。


「な、に……! 何で笑ってんの!?」

「はははっ! だってお前らの口喧嘩、永遠に続きそう!」


菊池さんが顔を赤くするのもお構いなしに、晴はケラケラと笑う。


「つーか美月、キレると声デカ過ぎ」


ククッと笑う椿にあたしも恥ずかしくなって、一度俯いた顔を再び上げた。


視線を向けたのは、菊池さん。


「こういうことだから、あたしが言いたかったこと」

「……は?」

「言いたいことハッキリ言おうよってこと。ムカつくのなんてお互いさまだけど、苛々するよりこの方がいい。あたしは、だけど」

「……何ソレ。やっぱムカつく。てかもう、いいし!」


言い争うのが?


……まぁ、正直あたしも息切れして疲れてるけど。


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