赤い糸の先には…
ガラガラガラ…

教室を開けると,
さっき私に質問をした子が,
よってきた…

「ねぇねぇ!!」
さっきと同じ調子で話し勝てくるその子に,
やっぱり悪気はなく,
また,同じ質問かなと思った私は…
「さっきの質問なら,答えられないよ??」

すると…
予想もしない言葉が返ってきた…!!

「あの事はもういいの!!
その事は,田中君に聞いたからーー」

ぇ??
尚くんに…

「それ,本当!!」
一気に興奮する私を,
ちょっと,引いた様子で見るその子…

「う…ん…」
「で!!尚くんなんて!!」
先をせかす私に,
やっぱり引き気味で答えた…

「なんかね??
歓迎会のときに手を繋ぐはずだったのに,
ほかの子と繋いでたから…
避けられた!!って思ったらしいよーー??」

その事を聞いて,
うまく話しをつかめてない私…

ぇ??
私は尚くんが
避けてるかと思ってたのに,
尚くんは私に避けられたと思ってたの!!
どうしよぉーー…
誤解を解かなきゃ!!
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