CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
火曜日は昼の1時から《VERY VERY NICE!》の収録1本だけだ!
水曜日も《VERY VERY NICE!》が朝一からで、後は何も無い。
これだったら、後はフリータイムですよね!?』
って高橋アナと木村アナに確認してみたら、満面の笑顔で、
「小柳アナ、火曜日も水曜日も、収録が終わったら直帰して良いわよ。」
『本当ですか?
ラッキー!』
「ついでに、木曜日は夕方の5時迄にここに来れば良いんだよ。」
って二人から嬉しいお言葉を頂戴していたら、部長がやって来て、
「オッ!
今週からベリナイ(VERY VERY NICE!の略)は、暫くの間小柳アナに担当して貰うから。」
『本当ですか!
中学生の頃から、ず~っと観ていた番組ですから嬉しいです。これからも一生懸命頑張ります。』
「頼もしいねぇ!
じゃあ、しっかり頑張って!
このオファーは、ライライの赤村さんから、若嶋Pを通してのラブコールだから、遣り甲斐が有るだろう。」
『エェ~ッ!
ライムライムの赤村さんからの!?
嘘みたい。』
って舞い上がっていたら、高橋アナが
「アンナちゃん、ダイジョブか?
さっきも言ったと思うけど、その中でも一番収録が長いのがベリナイだからね。
多分火曜日は、水曜日の朝方4時くらいまで収録が推すと思うよ。
それから、水曜日の朝一でスタートするから、寝る間殆ど無いと覚悟しといてな。
その上、その朝一の水曜日はスタジオじゃなくってベリナイロケだから。
今週は、山口県での花見ロケだから。
都内で出来たら良かったんだけど、桜がまだ綺麗に咲いていなくって、一番近くが山口県だったんだって。」
『エェ~ッ!
そんなぁ~!
私の睡眠時間は~!
都内で桜見ながら、ベリナイメンバー達と一緒に、お酒が飲めて、行楽弁当食べるロケじゃないの。
ショック~!』
「だから、俺たちはアンナちゃんが入社してくれて、メチャクチャ助かったよ。」
「今までは、私が担当してたのよ。
ベリナイメンバー達の中には、お笑いコンビのジンギスカンって居るでしょ!?
そのジンギスカンの鎌本草壱ってのがセクハラするし、相方の佐藤草二は乱暴で、私なんか何回も氷の入ったプールに落とされたんだから。」
『アッ!
それ去年の年末でも観ました。