CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
『ゆしま食堂って言えば、500円で腹一杯食べられる大衆食堂のチェーン店じゃないか!?
そこの鎌田社長と知り合いなのか!?』
「ハイ。
俺達XYZのメンバーの胃袋を預けてるって感じです。
常連になってますよ。
そこの娘さんが、韓流スターに、はまっていて、特にKYUの大ファンなんだそうです。
だから、鎌田社長に今回の事で色々相談に乗ってもらい、仕入れ先も紹介して貰ったんです。」
『そうだったんだ。
彼の事は、良く耳にするんだけど、かなりの遣り手らしいな!
フランチャイズの事に関しても、出店先のポジショニングや、仕入れのフレッシュローテーション、戦略や戦術も大企業並だそうじゃないか。
それなのに、一切CMを打たないんだからなぁ。』
「鎌田社長は、以前A●Fで、営業部長をやってたそうですよ!」
『そうなのか!?
だからかぁ。』
「アボジ(親父)、そろそろショータイムが始まるから、観ていて下さいね。」
『あぁ、勿論だよ!
俺のところのタレントのタマゴが、どこまで成長したかも気になるからな!』
「凄いですよ!
特に、仁川(インチョン)から来た劉在遠(ユ・ジェウォン)と、ソウル出身の金銘吉(キム・ミョンギル)と李志勲(イ・ジフン)の3人は、群を抜いてます。
ダンスのセンスも良いし、何と行っても歌唱力はKYUに近いくらいです。」
『他の奴等は、どんな具合だい!?』
「朴大真(バク・テシン)と韓享男(ハン・ヒョンナム)は、日本語をマスターするのが早いですね。
しかし、ダンスのレベルはまだまだって感じです。
歌唱力に関しては、声質は良いので、これからが楽しみってところです。」
『そうか。
在日韓国人の方は、どんな感じなんだ?』
「石倉と山口と西田は、かなりいい線いってますが、内田と野村と大倉は、鍛え直さないと使い物にならないですね。
春日、北原、松山、それに安田と工藤の5人は歌唱力は大した事無いですが、ダンスの腕前はレベルが高いですよ!
この5人で、ダンスユニットでも結成して、パフォーマーとして育てたら、Seoul8を越えるんじゃないですか!?」
『それは楽しみだな。
チャンス、お前がプロデュースして売り出してみるか!?』
「もう少し下積みを経験させてからですね。」