CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
『でも、どうしても3時のショータイムは時間がずれて仕舞うんですよ!
ランチタイムのお客様が、けっこう長居するんです。
何でも、このお店の雰囲気が良くて、料理も美味しくて、食事が終わっても、ゆっくりコーヒーを飲みながら会話が弾むそうです。』
「その時間がお客様のくつろぎタイムなんだけど、店としては、回転をあげて売り上げを延ばしたいと言う事なんだな。
お客様に喜んで頂けるのは、嬉しいかぎりだけどなぁ。」
『まぁ、3時からのショータイムを、10分程度遅らせるだけで、どうにかしてますから、問題は無いと思います。
ショータイム目当てのお客様でも、3時までに来られず、ショーを見逃したり、途中から来られたら、なかなか注文も取りづらいですから。』
「そっかぁ。
それでは、これからも頑張って下さい。
何か困った事や、問題点は無いですか?」
『今のところ大丈夫です。
出来る限り、店内の事は、私がスタッフと協力して解決していますので。
本当に、どうにもならない事が起こった時には、宜しくお願いします。』
「あと、もう一つお願いが有るんだけれど、3号店のスタッフに、即戦力になるようにビシビシ鍛えて欲しいんだ。
もうあと3週間しか無いんで、宜しくお願いします。」
『任せて下さい。
今でも、ショーの演出や料理、接客からレジまで一通りやらしてますよ。
在日韓国人スタッフより、飲み込みは良いですよ!
料理だけは、なかなか微妙な味付けに苦労しているみたいですが!』
「まぁ、在日韓国人スタッフは、生まれた時から、韓国料理に慣れ親しんでいるからなぁ。」
『柳副料理長のレシピが有るから、随分上達してきてはいるから、オープン迄には間に合います。』
「助かります!
それじゃあ、今から2号店に行って来るので、お店の方宜しくお願いします。」
『行ってらっしゃいオーナー。』
石田店長と別れて、再び車に乗って原宿のSpot Light-2号店へとやって来た。
「小峰店長、如何ですか!?」
『先程ショータイムが終わって、お客様もくつろいでいるところです。』
「こっちも結構入ってますね!」
『ランチタイムは、満席でしたよ。』
「営業中で、何か困った事や、問題点は無いですか!?
有ったら聞かせて下さい。」