モテ男と地味子の初恋物語
校門を出た俺達は、いつもと逆の方向へ歩いた。

確かこっちに公園があったはず…、と思いながら歩くと、すぐ行った所に小さな児童公園があり、俺達はそこへ入って行った。

黄色く色付いた銀杏の葉が、ひらひらと風に舞っていた。

「ちょっと寒いか?」

「ううん、大丈夫」

自販機でホットの缶コーヒーを買った。
更に小銭を入れ、「どれにする?」と紬に聞いたら、紬は首を横に振った。

「ダメだ。飲め」と俺が強く言うと、「じゃあ、コレ」と、白くて細い指でホットのレモンティーを紬は指差した。

それを取り出して紬の手に乗せると、「ありがとう」と紬は言った。

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