レモンドロップス。

「う、うん」

一気に顔が赤くなるのが分かった。

ドキドキしながら目をつむると、陽斗はそっとあたしの両手をとった。


「陽斗・・・?」

「そのまま、ゆっくり歩いて」

え?このまま?


おそるおそる一歩ずつ足を踏み出した。

右、左、右、左。


土のにおいや草のにおいに混じって、かすかに優しいにおいが混じる。

何だろう、このにおい・・・?

さらさらと風がそよぐ音が大きくなった気がする。


ここは・・・、


「いいよ、目を開けて」

陽斗はあたしの手を握ったまま言った。


あたしはゆっくり、目を開けた。


「ああっ・・・」


そこは、一面ピンク色の海だった。


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