レモンドロップス。
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Time:11/9 18:08
To:陽斗
Subject:(non title)
陽斗、連絡ください。
あたしはいったん家に
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メールを打つのを途中でやめた。
カチカチやっているのがまどろっこしくなってきたからだ。
・・・とりあえず家に帰って連絡を待とうか。
家に帰っても仕方ないけど、不安で不安で、じっとしてるのが我慢できなくなっていた。
陽斗、どうしちゃったんだろう。
待ち合わせにこんなに遅れて、何も連絡がないなんてこと、一度もなかった。
いつも、あたしの気持ちを先回りしてくれていた。
胸の中は不安でいっぱいなのに、頭の中は空っぽで、何の考えも浮かんでこない。
浮かんでくるのは陽斗の顔だけ・・・。
陽斗の家の電話番号は知らないし、他に陽斗の家のことを知っている人といえば、いずみちゃん?
それとも・・・。
―――ブーンブーンブーンブーン
マナーモードにしていた携帯電話が震えだした。
陽斗だ!!
ハッとして、あわてて開くと、
『着信 乾裕次郎』
・・・乾くん?
なんで乾くんから電話が?