レモンドロップス。

----------------

Time:11/9 18:08
To:陽斗
Subject:(non title)

陽斗、連絡ください。

あたしはいったん家に

-----------------

メールを打つのを途中でやめた。

カチカチやっているのがまどろっこしくなってきたからだ。


・・・とりあえず家に帰って連絡を待とうか。

家に帰っても仕方ないけど、不安で不安で、じっとしてるのが我慢できなくなっていた。

陽斗、どうしちゃったんだろう。

待ち合わせにこんなに遅れて、何も連絡がないなんてこと、一度もなかった。

いつも、あたしの気持ちを先回りしてくれていた。


胸の中は不安でいっぱいなのに、頭の中は空っぽで、何の考えも浮かんでこない。

浮かんでくるのは陽斗の顔だけ・・・。



陽斗の家の電話番号は知らないし、他に陽斗の家のことを知っている人といえば、いずみちゃん?

それとも・・・。




―――ブーンブーンブーンブーン

マナーモードにしていた携帯電話が震えだした。

陽斗だ!!

ハッとして、あわてて開くと、



『着信 乾裕次郎』


・・・乾くん?

なんで乾くんから電話が?

< 154 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop