レモンドロップス。
鳩田さんは嬉しそうに、
「陽風は学生バンドだけどけっこう人気出てきてるし、見てて気持ちいいよ。特に今日は冒険してて良かった!若いんだから枠にはまらず、どんどん挑戦してくれよ」
「ありがとうございます!」
陽斗や乾くんの顔はかすかに赤くなって、目はきらきらしてる。
みんなホントに音楽が好きなんだね。
あたしも自分がほめられたように誇らしくなった。
「んじゃ、打ち上げ行くか!?」
「って言っても、また透さんの家でしょ~?」
と盛り上がるメンバー。
おっと、言い忘れたけど透さんってベース担当で、浩一郎さんの同級生なのだ。
「彩香たちはどうする・・・?」
陽斗があたしの方に向き直ったとき、
カチャ・・・
控え室のドアが開いた。
『あの子』が立っていた。