レモンドロップス。

「彩香が呼び出すなんて、珍しいじゃん」

陽斗は機嫌が良さそうに、あたしの横に腰を下ろした。

いつものように、ギターケースを背負っている。



とりあえず、言わなきゃ・・・!

「うん・・・、こないだのライブのことなんだけどさ」


「あー、あれ?あ、そうだ、来月もNinaで金曜の夜にライブするから・・・」

「いずみちゃんも来るの?」

つい言っちゃった!



陽斗は驚いたようにあたしを見た。

「え?」

「いや、この前のライブで、いずみちゃんと陽斗、すごく仲良さそうに見えたからさ。いずみちゃんってすごくかわいいし、また来るのかな~、会えるのかな~って・・・」


あたしは必死に明るく言ってみた。

心の不安を隠して。


でも陽斗はあたしから目をそらして、黙り込んでいる。


「・・・陽斗?」

あたし、やっぱり地雷踏んじゃった?

陽斗を怒らせたの・・・?



「・・・気になる?」


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