三つの月の姫君

 麻薬のような香りに意識を乱されて、二人は二人の海に沈んだ。

 
 そして、青年が目を覚ましたとき、隣にいたのはなぜか全裸の美しい男。


「え、まさか、ってミスター?」


「うるさいな。もう少し眠らせろ」


「ちょっと、どうしてあなたがここにいるんです!」






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