三つの月の姫君
(あの女の子、いけてたなァ。目が青くて信じられないほど白くって肌が輝いてて)


(金髪なんだ)


 青年はぼんやりしたような顔つきで男のあとをついてきた。


 うっとりとして現実逃避である。


 しかし、ここが現実であるのかすらまだわからない。


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