三つの月の姫君
「フィリア……さん?」


「はい」


 少女は小さく返事をし、青年の目線をしっかりと受け止めた。


「あー、なんでもありません」


 当たってしまったよ、と内心で驚く青年だったが、彼女の手のひんやりとした感触は好ましいものに思えて、思わずキスしてしまいたくなった。


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