三つの月の姫君
 が、彼はのぞきは良いのか、ここではあえて考えないことにした。


 いやな予感がしたので、主人の身体を絹の大きな布でくるんでしまうと、さっさと連れて出た。
 

 役目はそれっきりのはずだった。


 だがしかし、ミスターは


「秘密が聞きたいんだろ」
 

 と、いちいち餌をちらつかせるのである。


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