オリヴァー・ジョーンズの事件簿
そのあと、ボストンバックを持って洗面台に行き、鏡の上にある棚にそれを入れる。

そして、鏡の前に立つボサボサ髪の自分自身と向き合うが、毎度毎度、ひどい寝癖だ。
我ながらここまでよくもまぁ散らかったと感心する。

とりあえず、お湯で濡らしたタオルを頭の上に乗せ、歯ブラシに歯磨き粉をつけ、口の中に入れる。

「あっ。ニキビ」

思春期の天敵、ニキビを発見して少しショックを受けるが、そのうち治るだろうと見て見ぬふりをして、ペッと歯垢と歯磨き粉が混ざったそれを吐き出す。

昨日は夜遅くまで張り込みしてたもんなぁ…。

口をよすぎながら、眠気と戦うけど、精神力では打ち勝てそうにはない。

これはヤバい寝てしまう。
寝てしまったら、絶対王政を地でいけそうなあいつに説教というパワハラを受けることになる。

なので、先程見つけたニキビを撃退する意味を込めて、男性用の洗顔料を使い、顔を洗う。

んーちべたい。

もうすぐ、四月だっていうのにまだまだ寒いなぁ…。

目がハッキリ覚めた。

よし!仕事するか!!
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