天翔る奇跡たち


「いやあ、そうでもないよ。女の子達がほとんどやってくれたから。優しいから」

 なるほど。それで今に至るまでへったくそに縫い物してたわけね。

 因果応報っていうんだよ。

 あたしはあきれかえって、グリフから目をそらした。

 このチーム、何処かしら不思議なとこあるけど、リーダーのグリフだけは、さすがにマジメに剣を振るってきたと考えていただけに、意外。

 盲点を突かれたというかなんというか……

 さっきから寝ころんでいたドロップスが急にけたけたと笑いだしたのにはみんな驚いた。

 そしてさっきからマジカルクリップで話してたグリフが表に着いたらしい。

 ぱっとみんなの顔色が華やぐ。

 彼の背中に二人名、ひとを抱えてるのを目撃するまでは。





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