ホスピタル
「てか母さんこんな時間まで働いてんの?今日夜勤?大変だなー」
うーん。夜勤ってゆーか、夜のお仕事だからな。
「ん?お母さんクラブのホステスだから」
中学の頃はよくこの事でからかわれていたっけ。
私はどんな仕事をしていてもお母さん自慢だったから気にもしてなかったけど。
「へーホステスか!大人の女って感じ〜」
「やっべー!魅力的な響きだな」
この子達はお母さんを認めてくれるんだな。
「じゃあ源氏名とかあるの!?」
「一応あるよー」
本名 月波亜梨紗-ツキナミアリサ-
源氏名 胡桃磨梨愛-クルミマリア-
お母さんには仕事の名前と、普段の名前。
名前が2つある。
磨梨愛とゆう源治名は
私と梨磨の名前を
とったらしい。
梨愛と梨磨で、
並び変えて磨梨愛。
娘思いのお母さんらしーや。
「何てゆーの!?」
隼人君と悟君は興味津々みたいだ。
「胡桃磨梨愛だよ〜」
「すげーっ!!源氏名っぽい!!!」
そりゃーまるっきり本名でやる人なんて夜の世界にいないよ。
「何位何位!?」
気になるんだねー隼人君。
「No.1だよ!!No.1に決まってんじゃんか。だってママだよ!?」
お母さんの事よく知ってんだよね愛。
「うん。お母さんなかなか有名だよ!雑誌の取材とかもよくくるし」
「すっげーすっげー!!!早く見てーよ!」
悟君も興奮気味。