教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
カウンターキッチンでスープを温めながら、気になることを次々と質問。
「お姉さま、明日仕事なのにわざわざ来てくれたんだよね?
なんだか貴重なお休みを使わせちゃって、申し訳なかったかも」
先生のお姉さま、とっても落ち着いていて、優しい人なの。
うちのお姉ちゃんが『怒ると怖い、美人タイプ』なのに対して、お姉さまは『いつも穏やかな、キレイ系』とでも言いましょうか。
『お姉ちゃん』と『お姉さま』はタイプが全然違うけど、どちらも素敵な私の姉、なのです。
「ま、いいってこと。俺だって稜と薫が小さかった頃は、いつも子守りさせられてたんだからさ」
先に並べていたおかずをつまみ食いしながら、先生はもごもごと答えてくれた。
ふふ、お腹減ってるんだ。
ご飯とスープをテーブルに並べて、まずは「いただきます」ね。
先生は車なので、冷たいお茶を出した。
「では、仲直りのお食事会をはじめます。
これから先も、私のことを大事にしてくれるなら、許してあげます」
ちょっとばつの悪そうな顔をした先生、すかさず
「ありがとうございます。寛大なお裁きに、感謝いたします」
なんて言いながら、自分のお茶のグラスを私のグラスにぶつけて、仲直りの乾杯をしていた。
全くもう、可愛いんだから。