教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
「それで、裕香はどうだったの?」
ちゃんと指導案が出来上がったのか、それが一番心配だった。
「指導案3本、ほぼ完成したらしいぞ。
五十嵐先生の奥さん、結構まめな人でさ。
自分の今までの指導案、全部保存してあったらしいんだ。
データを岩谷に転送して、それを手直ししながら作ったから早くできたらしい」
「そっか~。良かった!
後は授業がちゃんとできるか、だけど・・・・・・」
「それは大丈夫。
教科にかかわらず、空いている時間のある教員が、最低一人は実習生の授業を観ることにしてるから。
他の教員の目があれば、露骨に嫌がらせもできないだろ?」
そうか、今までは私達が授業を観る側だったけど、今度は観られる側だもんね。
裕香にとってはありがたいかも!
「裕香、元気になった?」
「元気に色々しゃべってたぞ。
五十嵐先生の奥さん、岩谷のお兄さんを相当こき使ってたらしいな。
見た目に寄らず、さっぱりして楽しい人らしくて、励ましてもらったってさ。
多分、大丈夫だろうけど、菫もまた何か気づいたら遠慮なく言うんだぞ」
先生はまた、野菜サラダをもぐもぐ。
どうせいつものように、冷蔵庫は空っぽで野菜不足だろうからと、今日のメニューは野菜たっぷりなんだよね。
これでも未来の旦那様のために、気を遣っているのですよ。