教育実習日誌〜先生と生徒の間〜

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我が家に着いた。


お泊まりの用意をしてきた美羽ちゃんの荷物を私の部屋に置いて、私も着替えて。


家ではお母さんと小梅ちゃんが、私達の帰りを待っていてくれた。



つわり疑惑の美羽ちゃんのために、今日の晩ご飯は冷たいそうめん。


・・・・・・去年の春休み、我が家の食事はこればっかりだった気がするよ。


お父さんは今日、職場の同僚と飲み会、明日と明後日は朝早くからゴルフを見に行くんだって。


かの有名なアマクチ王子が来るらしい。


おばちゃんファンに負けないでいい場所をキープするとか言って張り切ってたっけ。


お父さんが家に居ない方が、好都合ではあるんだけどね。



早速、お姉ちゃんが美羽ちゃんに検査薬を手渡して使い方を説明している。


「紙コップに採尿して、それにこの部分を浸けた方が確実なの。

試験紙にしみこんで1分で結果が出るから。

この窓に、+(プラス)の記号が出たら陽性、妊娠していますっていう事。

−(マイナス)だったら、妊娠はしていない。

さあ、勇気を出していってらっしゃい」


悲壮感を漂わせて、美羽ちゃんはトイレへ。


私達はただ、静かに待っていた。


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