ギブ・ミー・ヘブン
急にレーザーのような照明と共に、大音量の音楽とマイクコールが店に響き渡る。

私の卓の周りにホストたちが集まってきた。
うるさい音楽と掛け声で何を言っているのか良くわからないが、これがシャンパンコールだということはすぐに理解できた。

「こんなことされても払えない!ぼったくりなのこの店?」

彼の耳に向かって話しかけると

「サプライズ。二人の出逢いに乾杯しようかと思って。俺のおごりだから。」

そう言って笑っている。


その時急に音楽が止んで、私にマイクが向けられた。

きょとんとする私を見て、彼は

「僕のお姫様です。ありがとう。」

また急にマイクコールと大音量の音楽が始まって、数分間止まることはなかった。
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