ピュリファイ:お金がない!
「あ、そうそう、お昼ころ、お父さんのつかいってひとが、うちに来たわ。

 ことづけをおいていったわよ。」


おばさんは、食卓の上の、手紙みたいなのを、手にとって、あたしに渡した。


ふうとうの表には、

「トモへ」


うらがわには、

「野田直人」(おとうさんの名前だ)

中に入っていた手紙には、おとうさんの官舎の住所と、

「こんなこともあろうかと、庭の南東のかどに、便利なものを埋めておいた」

と、ひとことだけ、書いてあった。






こんなこともあろうか、と?




家を放火されることまで、お見通し、てわけ?




てか、おかしいよ、何かがすごく、可笑しい。




あたしは、ひきつったような笑い声を上げた。





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