ピュリファイ:お金がない!
あたし、エージ、ゆりさん、の3人は、あたしの家にもう一度戻った。

そのへんに転がってた、燃えかけの板切れとか、大き目のブロックで、庭の南東の過度あたりを、掘ってみた。

「なんか、昔話の、はなさかじいさんだ。」

エージが、額の汗をぬぐいながら、言った。








「これ、なに?」

ゆりさんが、こつこつと、棒でなにかをつついた。

あたしたちは、注意深く、その周りを、掘った。

出てきたのは、梅酒をつけるような、ガラスのつぼだった。

その中には、小銭が、がさがさと入っていた。

「おとうさん、もっと、小銭、持ってた」

あたしは、つぶやいた。

「たぶん、他にも、ありそう」

あたしたちは、掘り続けた。


あたりは、もう、陽が沈み始めていた。

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