もしも私がブスだったら。
ある日の放課後。私は、公園のベンチに座って“殺し屋”と電話で話していた。




持つ手は震えていたけど…





もう、それしか無かった。



「山乃春香を…殺して欲しいの。」



「おう、分かったぜ」



パタンッ



ケータイを閉じた私の手はまだ、震えていた。


正直…怖い。


私が殺す訳でも無いのに。

< 143 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop