もしも私がブスだったら。
「どうした?」
「私…心配なんです。宮本くんが梨菜の事好きなんじゃないかって。」

「大丈夫。ホントに大丈夫だから。いっその事告っちゃえば?」

そして、美亜先輩は、アイスコーヒーを一口飲んだ。


「えぇ?!早くないですか?」
「大丈夫。とにかく大丈夫」


それから、美亜先輩は大丈夫大丈夫って何回も繰り返していた。



まあ…大丈夫かな?


よし!しちゃおう!

「分かりました、頑張ります。では…失礼しますね」
「うん、頑張って!」


そして、私は店を出た。

そうだ!梨菜に謝らなくては…

私はカバンからケータイを取り出した。
梨菜…怒ってるだろうな。

プルルルル…


プッ

「もしもし…」
「あ、えっと梨菜?春香だよ」
「春香?」
「梨菜…今日は冷たくしちゃってゴメンね?私、告白しようと思うんだ。」

「頑張って!いつでも、応援してるから」


夏の暑い日、私はまた、親友の優しさを知った。
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