もしも私がブスだったら。
すると、梨菜がキラキラ目を輝かせながら言った。




「そういえば、ウチの学園、花園ジョセフィーヌ学園のミスコンが始まるよね?」



そう、季節は夏。




ウチの学園、名前はちょこっと変だが地元では超お嬢様学校の
花園ジョセフィーヌ学園は毎年、


「ミスジョセフィーヌコンテスト」を開催している。


私は、そのコンテストで去年優勝した。




もちろん今年も出るつもり。


しかし、梨菜は出ない。何で出ないわけ?



もったいないじゃん。梨菜は可愛いのに・・・。

私たちは「美人の二人」なんだよ?



私のココロはいつもそう思っていた。




色白で目が大きくて、密かに私の憧れだった梨菜。


性格も良くて、裏表のない梨菜が本当に羨ましかった。





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