彼氏はおとーと



もう太陽は沈みかけていた




賢斗がこっちへ向かって走ってくる






「悪い、遅くなって」


「・・・ん・・・・・平気・・・」


「・・話聞くから」


「・・・っ・・・・・う・・・・」


「泣くなって」






賢斗はあたしをぽん、と叩くと




あたしの手に自分の手を重ねた







「ごめんな?隣が俺で。でも今日だけだから」





そう言って歩き出した







謝らないでよ・・




賢斗の言葉が切なくて



また少し涙が出た







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