愛情狂現
あー、ダメだダメだ。
春のこととなるとどうにも意識が旅立ってしまう。
普段は寡黙な美少年として春の壮麗さを引き立てているっていうのに。
これじゃあ台無しだ。
まぁ、案ずるより産むが易しってことかな。
僕はこう見えて頭脳派というよりも戦闘派だから。
とにかく春を見つけて、その傍にいるやつを殺せばいいんだよね。
なんだ、簡単なことじゃないか。
僕は安堵の笑みを浮かべ、右手に握ったナイフを改めて認識した。
これで、壊せばいいんだよね……?