愛情狂現






言い知れぬ破壊衝動に駆られて走り出す。





僕の中に眠る猟奇的な部分が疼き始める。





それはまるで古傷のようにじんわりと痛みだすんだ。





『お前なんて要らない』





うるさい。





『産まれてこなきゃよかったのに』





黙れ。





『死ねばいいんだ』





みんなみんな、壊れてしまえ。






< 72 / 216 >

この作品をシェア

pagetop