シーソーゲーム
永遠が存在しない…?
それなら僕が君に永遠を教えてあげる、今すぐに。
君を抱き締めて、髄まで軋むほどきつくきつく、そして骨が砕けるくらいにきつくきつく。
君の心臓にフォークをぶすり、
食い尽くしてしまおう、呑み込んでしまおう、君の全て。
君が死んだら僕の体の一部にしてあげよう、ほら、永遠だろ?
永遠は存在する。
そう、僕の中にいつまでも。
だけど、僕には出来ない。
君を愛しているから。
「…ごめんね」
君が呟く。何度僕にとどめをさせば気が済むんだ。
フォークをぶすり、先に死ぬのは僕かもしれない。