いとこ彼氏



誰かに引き寄せられて今はその誰かの腕の中にいる


『これ、俺のなんで離してもらえます?』



『え?何?誰?』


…亮…ちゃん…?



『お前…ほんとにこいつのか…』



しまった…



あまりにもとっさだったから亮ちゃんってわかんなかったからチャラチャラした人が疑ってるよ…



私どんくさい…


なんて自分は応用が効かない人間なんだあって心の中で頭を抱えてると…



―ちゅ



口になんかあたったんだけど…




え…これって…キス…?



『これでも信じられない?』

何ならもう一回しようか?とでも言いげな亮ちゃん。

呆気にとられて動けない私。


『チッ…行くぞ…』


四人組みは悔しそうにきらびやかな街に消えて行った…





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