狼くんと放課後LOVE(仮)
「ごめんね…美穂」
「うん?なにが?」
「なにがって…その…あたしのせいで青木くんと一緒にいる時間削っちゃって…」
2人仲いいのに。
あたしのせいで、2人が一緒に過ごす時間を減らしてることが心苦しかった。
「なに言ってるの?そんな事言うと怒るよ」
頬をフグみたいにプクと膨らませてみせる美穂。
「親友が辛い時にそばにいるのは当たり前のことでしょう?今度また謝ったら本気で怒るよう。いい?約束だからね」
分かった?とワザと怒ってみせる美穂に「うん」と頷いて涙がポトリとこぼれ落ちた。その涙を拭いながらニカッと笑うと
美穂も瞳を潤ませながらニカッと笑った。
「莉子、なんか食べて帰ろう。こんな時は甘いもの食べるのが一番だよ」
「うん。そうだね。シュークリームは?」
「あっ、いいねぇ。じゃあ、近くのカフェ行く?」
「うん」
行こうと互いに微笑みあって手を繋いで近くのカフェへと駆け出したあたし達の髪を冬を告げる冷たい風がフワリと靡かせた。