狼くんと放課後LOVE(仮)

「ほら、早く押せ。押して楽になれ!暗い顔のお前なんて見飽きたんだよ!」


俊輔…。


「分かったよ。押せばいいんだろう?押せば…」



よし。押して莉子に俺の気持ちを伝えよう。


もう一度、莉子に俺の気持ちをちゃんと伝えよう。



そう決意して、人差し指でインターホンを押そうと手を伸ばした瞬間だった。


「じゃあ、また…ね」


遠くの方から聞こえてきた声。


間違いない。莉子の声だ。



インターホンを押そうした手を止めて声が聞こえてきた方を振り返った瞬間。


なんでだよ…!?



まるで心臓に鋭い棘を刺されたような痛みを感じた。


なんで…アイツと…酒井と一緒にいるんだよーーー!?



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