狼くんと放課後LOVE(仮)

あたしにとって、美穂の存在はかなり大きい。


入学したての頃、元々人見知りの性格でクラスに馴染めないでいたあたしに、声をかけてくれたのが美穂だったんだ。


美穂のおかげで、あたしは楽しい日々を過ごせているから。


教室に戻る途中、青木くんとすれ違った。


瞬間、青木くんの視線が美穂を見ていたのに気づいた。



何も言わないけど…きっと、美穂も気づいてるはず。


「ねぇ、美穂」


「なに?」


「あたしも、美穂の幸せ祈ってるから」

「莉子…うん。ありがとう」



< 66 / 236 >

この作品をシェア

pagetop