悪魔の涙は天使の叫び

―――ガチャンッ―――
玄関の扉が閉まった音がした。


その音で我にかえった。

そして抵抗をしてみたけどもびくともしない…。

「ちょ、ちょっと。
ど~したの翔…?」

あたしが顔を上げた。

上げた瞬間、
目があった…。

綺麗だった。
少し茶色がかった目がキラッとしていて…。

だけど次の瞬間、ふいっと顔をそらされた。

「えッッ?」

予想外の反応にあたしが声を漏らした。


< 18 / 22 >

この作品をシェア

pagetop