マスク・ドール
マカの体は未だ影に捕らわれており、身動き一つできない。

冷たくも強力な影の力。

戦いで消耗しているマカがどうしようもできない。

「まったく…。無茶な戦い方をするもんだね。勝算が低い時は、いったん引きなよ」

「お前みたいにチョコマカ逃げられたら、こっちが困るんだ!」

「だって姉さん達、獲物を見つけた犬みたいに追いかけてくるんだもん。ボク、怖くてさ」

「大嘘つくなっ!」

影に捕らわれながらも、ジタバタ動く。

「まっ、今回本当は首突っ込むつもりはなかったんだけどね。流石に姉さんに傷を付けられちゃ、出てこないわけにはいかないからね」

一階に下りてきたマノンは、マカの顔を見て、眉を寄せた。
< 45 / 59 >

この作品をシェア

pagetop