マスク・ドール
「お話は済んだかしら? お二人とも」

そこへマリーが現われた。

人間の姿で。

「あら、お久し振りね。マリー」

「ええ、リリス。また珍しい再会よね。異国の土地で会うなんて」

「そうね」

マリーはマノンに視線を向けた。

「あなたの用事は済んだのでしょう? ならもう帰るべきだわ。もうすぐ陽も昇るしね」

マリーの言う通り、すでに空は白くなり始めている。

マノンは失笑すると、影を操った。

「まっ、今日はここまででいいか。でも忠告はしたよ? 次があれば、絶対に見逃さない」

声と表情に静かな怒りを込め、マノンは姿を消した。
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