迎えに来た王子様!?
多分これが最後。


最初で最後の
今現在のわがまま・・・


「キスして。」


「いいよ。」


兄は私の体を離して、
私の肩に手を置いた。


私は目を閉じると、
兄はそっとおでこに
キスをした。


私は目を開けて、
兄を見つめると、
優しい笑顔だった。


「泣いている妹の
唇にキスは出来ない。


もう留美の心は、
全てヨーゼさんによって、
支配されている。


それは悪いことでは
無いんだよ。」


「うん。」


私の流れる涙を、
兄は手で拭いた。
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