Love Slave
「痛・・・・っ」


門に当たって痛い。片目を瞑りながら、後ろを向くと会長はすでに車に乗車していた。
そして、ドアを閉める際に一言。


「牛乳飲んで煮干し食えば、膨らむぞ」


膨らむって・・・・また貧乳をバカにした!!
そのまま颯爽と住宅街を走り去ってしまった。


「本当にもう・・・・・」


俺様発言にセクハラ発言。嫌がらせにも程がある。


でも、「アイツには惚れるな」って一体どういうことなんだろう・・・・?


部屋に入ってからも、机に座りながら呆然としてしまう。
今日の会長は何処か様子がおかしかったなとか、仕事サボったことに対して怒っているのならもっと態度がでかいんじゃないのかとか、考えてしまう。


「あーあ・・・・」


ぺたん、と机に顔をうずめる。頭の中で会長と副会長の顔が交互に出てくる。
顔を上げて、ぺしぺしと平手打ちする。うー、それでもすっきりしない・・・。


「あっ、しまった・・・。明日の英語当てられるじゃん」


英語の先生は席順に当ててくる。明日は確実に私を当ててくる。
カバンから英語の教科書とノートを引っ張り出す。そして、今習っているところをパラパラとめくっていると、


ヒラヒラヒラ・・・・・


「?」


何かが足許に落ちた。
何だろう、ゴミか?


手を伸ばして拾うと、白い薔薇の花びらだった。


「これって・・・・」


窓際に置いてある花瓶を見ると、薔薇がすっかり萎れてしまっていた。白い部分は黄色くなっている。
綺麗になっている姿を拝められなかった。何で気付かなかったんだろう?写メぐらい撮っておけばよかった。


何だか、不吉な予感がしてきた。花が枯れるのは当たり前かもしれないけど、嫌な予感がしてきた。


「気持ちが悪い・・・・」


これは体調的な意味なのか、それとも気持ちの問題なのか。
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