Love Slave
「はぁ・・・はぁ・・・・」


私は街灯が灯った電柱の前に足を止めた。


「いたたた・・・・」


鈍い痛みが走る。小走りしてしまったせいなのか、それとも・・・・。


ブルブルッと寒気がした。震えが止まらない。
恐くてたまらなかった。強盗以上に。


「どうして、椚先輩はあんな事を・・・・」


家系は医者なんだよね発言は、そんなに彼の癇に障ってしまったんだろうか?



次の日の朝、昨日のコンビニ強盗の事件が朝刊に載った。


『お手柄高校生!コンビニ強盗を捕まえる』


でかでかと題名が載っている。椚先輩の名前は伏せてあった。一応、うちの学校はアルバイト禁止だし。でも、ちょっと思ったんだけど、生徒会優遇制度があるから許してもらえるのではないかと思う。


「お前、この現場に居合わせてたって?」


「そうなのよ、心臓が破裂するかと思ったわよ。足をひねったぐらいで済んでよかったわ」


「うん・・・・」


朝ご飯のスクランブルエッグを食べながら応える。足の痛みは昨日ほどはない。でも、悪寒はする。どうしよう、今日もミーティングで椚先輩と顔を合わせなきゃならないのに。


プップー


お出迎えが来た。カバンを背負って、会長の車へ急ぐ。


「・・・・おはようございます、会長」


「おはよう・・・ってお前、その足どうした?」


ひょこひょこしながら歩いたから、すぐに気付かれた。


「ちょっと捻挫してしまいまして、でも、大丈夫です椚先輩が・・・・」


「椚だって!?」


会長の眼の色が変わった。
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