Love Slave
あれだけ痛かったのに、椚先輩が湿布を貼りつけて包帯を巻いてくれただけで痛みが引くなんて信じられない。
(手当て得意そうに見えないのに・・・・)
無愛想だけど、ちゃんと手当てしてくれた。恐い外見だけでは判断してはいけない。
(優しいところもあるのかな・・・・)
ちょっと見直してしまった。
「・・・えっと、もなか?」
「も・と・かです!!」
やっぱ見直した発言は取り消し。もしかして、ワザと言ってるんじゃないのか?この呼び名で呼ばれたことが今まで何度あったことか。
それ以前に、椚先輩だけは私をまともに呼んでくれない。私を奴隷とかもかとか呼んでいる会長は別だけど。
(ほとんど、お前とかアンタぐらいだし・・・・)
二人の間に沈黙が生まれてしまった。そう言えば、今さらだけど、椚先輩と面と面で喋るのは初めてだ。ただでさえ、苦手意識持っているのに。
でも、ここで意外な一面が見れて得した気分になる。私はもっと彼の事を知りたいと思ったのか、前にクラスメイトの子が言っていたことを思い出した。
ちょっとした話題作りのつもりだった。
「そ、それにしても椚先輩は手当て上手いですね!前にクラスの子から聞いたんですけど、先輩の家系って先祖代々お医者さんだって・・・・・」
ガァン!!
爆弾が投下したような轟音が部屋中に響き渡る。私は凍りついた。椚先輩は顔面すれすれのところに拳を入れてきた。パンチした先の壁に穴が開いてしまった。
正直、少々チビってしまった。
目の前に、般若のお面やなまはげよりも恐ろしい形相をした椚先輩がいる。
そして、いつも以上に低く声を発する。
「・・・俺の前で、家の話をするんじゃねぇ。・・・・殺すぞ」
震えが止まらない。幽霊よりも恐く感じた。
「・・・手当ては済んだ。・・・さっさと帰れよ」
「は、はい・・・・!」
私は荷物を持って、一目散でこのマンションから出て行った。
蒸し暑かったのが、一気に氷の世界となった。
(手当て得意そうに見えないのに・・・・)
無愛想だけど、ちゃんと手当てしてくれた。恐い外見だけでは判断してはいけない。
(優しいところもあるのかな・・・・)
ちょっと見直してしまった。
「・・・えっと、もなか?」
「も・と・かです!!」
やっぱ見直した発言は取り消し。もしかして、ワザと言ってるんじゃないのか?この呼び名で呼ばれたことが今まで何度あったことか。
それ以前に、椚先輩だけは私をまともに呼んでくれない。私を奴隷とかもかとか呼んでいる会長は別だけど。
(ほとんど、お前とかアンタぐらいだし・・・・)
二人の間に沈黙が生まれてしまった。そう言えば、今さらだけど、椚先輩と面と面で喋るのは初めてだ。ただでさえ、苦手意識持っているのに。
でも、ここで意外な一面が見れて得した気分になる。私はもっと彼の事を知りたいと思ったのか、前にクラスメイトの子が言っていたことを思い出した。
ちょっとした話題作りのつもりだった。
「そ、それにしても椚先輩は手当て上手いですね!前にクラスの子から聞いたんですけど、先輩の家系って先祖代々お医者さんだって・・・・・」
ガァン!!
爆弾が投下したような轟音が部屋中に響き渡る。私は凍りついた。椚先輩は顔面すれすれのところに拳を入れてきた。パンチした先の壁に穴が開いてしまった。
正直、少々チビってしまった。
目の前に、般若のお面やなまはげよりも恐ろしい形相をした椚先輩がいる。
そして、いつも以上に低く声を発する。
「・・・俺の前で、家の話をするんじゃねぇ。・・・・殺すぞ」
震えが止まらない。幽霊よりも恐く感じた。
「・・・手当ては済んだ。・・・さっさと帰れよ」
「は、はい・・・・!」
私は荷物を持って、一目散でこのマンションから出て行った。
蒸し暑かったのが、一気に氷の世界となった。