Love Slave
「フランス語で婚約者って意味です」


アル君が後ろからそっと教えてくれた。


か、会長に婚約者がいたなんて・・・・。


「それは親同士が勝手に決めたことだろう」


「にゃまとのパパも繭のパパも賛同したからもう決定よ!照れちゃってカ・ワ・イ・イ」


今度は頬ずりされ、さらに会長の顔が青ざめる。
本当にこの人が苦手らしい。


「・・・・だから、この校舎にも入ってこれたのか」


「顔パスよ、顔パス!」


得意気に言う。お嬢様の言うことは絶対か。


「家に・・・・連絡する。お前らは下がれ」


「いいけど・・・・。大丈夫なの、大和」


全然大丈夫ではなさそうだ。
とりあえず、順番に生徒会室から出て行く。


「ちょっと、あなた待って!」


「わ、私?」


最後に出ようとした私だけ繭さんに呼び止められた。
ずかずかと近づき、またジロジロと私を見る。


「な、何か・・・・?」


もにゅっ


突拍子もなく、両手で私の胸を鷲掴みしてきた。


「A65ね」


「#$%!?」


「やあね、女同士だから別にいいじゃない」


平然としながら言われた。
自慢してるの、この人。自分の胸はかなり張っている。


(ただ、それだけのために私を呼んだの?)


そして、繭さんは凛々しく目を吊り上げながら、問うてきた。


「ねぇ・・・・。あなた、にゃまとの彼女?」
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