Love Slave
「月光学院・・・・・」


それは私でも知ってる超名門校じゃん!
そこの生徒会長?


「繭さんは世界に羽ばたく三枝グループの社長令嬢なんです」


つまり、超お嬢様ってことか・・・・。


金持ちの中に金持ち。
やっぱり一般庶民である私は浮いてしまう。


(完璧に風船状態・・・・)


「あなたのお名前は?」


「あ・・・しょ、庶務の早乙女もとかです」


「ふーん・・・・」


私を舐めまわすようにジロジロと見る。


「ところで繭ちゃん、わざわざうちの学校に来るなんて、何か用でもあったんじゃない?」


副会長から指摘されて、アッと思い出した。


「そうよ、今日は正式に発表しに来たのよ。せっかくメンバー全員いることだし」


正式に発表?一体何なんだ。


(さっさと発表して帰ってほしい・・・・)


何だか図々しい、この人。


「もう帰れ。俺は忙しいんだ」


会長が割り込んできた。ジェンソン顔しているが、繭さんは怯むことなく、それどころか抱きついてきた。


「もう!にゃまとってば本当に恥ずかし屋さんね!」


「離せ、コラ」


あのドサドがうろたえている。
お嬢様以上に何者なんだ、この人。


「にゃまとは繭がフィアンセであること忘れたのー?」


「フィ、フィアンセ・・・・?」


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