Love Slave
「噂をすれば大和様のアナウンスよ!」


「きっとこのことよ」


「・・・・それじゃ、行ってきます」


逃げるように去る。
会長は、わざわざこのことを生徒会室で発表するのか。新聞にも書いてあるのに。


(でも、どうして朝にこのことを話さなかったんだろ・・・・)


疑問に思いつつ、大急ぎで生徒会棟へ向かう。


コンコンコン


「失礼します。遅くなりました・・・・」


生徒会室にはメンバー全員が集まっていた。


「やっと来たか」


会長は椅子を回転させ、正面向きになる。


「早速だが、発表する」


繭さんとの結婚、か。


「俺は月光学院に編入することとなった」


「え・・・・・」


私は絶句した。予想外のお言葉。


「生徒会長は航一朗を任命する。副会長は要、アルは書記と会計を兼任だ」


「うん、分かったよ」


「・・・承知」


「承りました」


「ちょ、ちょっと・・・・」


何さ、みんな「それは当然」みたいな顔しちゃってさ。


「んじゃ、これで今期生徒会は解散だ」


解散なんて・・・・。


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