Love Slave
いいの、それで。


私は下唇を噛みしめる。


「待ってください!!」


私の大声に二人とも振り向く。


「どうしたの、そんなに大声出しちゃって・・・・。繭に何か用なの?」


「繭さんではありません。会長にです」


会長は私を睨みつけてきた。
その眼力にやられそうになったが、何とか持ちこたえた。


「会長、本当にそれでいいんですか。繭さんと・・・・・」


すると、会長は鼻でフッと笑った。


「・・・・繭は、俺の妻になる女だ」


久々に聞いた会長の声。
第一声がそのセリフ。


自分の中で墜落事故が起きた気分になる。


「さすが繭のダーリンね!」


腕を絡ませる。あんなに嫌がってたのに、全然遠慮していない。むしろ、受け入れている。


「・・・・じゃあな」


そのまま二人は去ってしまった。


私だけが一人ぽつん、と取り残される。


(そっか、本当に会長は繭さんと・・・・・)


元奴隷とはいえ、祝福しないと。


ポタポタッ


「あれ、何で・・・・?」


涙が止まらない。
大嫌いだったはずのご主人様のことを思うと、涙が溢れ出す。
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