Love Slave
「どうしたの、早乙女ちゃん!」


「うわあっ?」


私の背後から突如現れたのはマダ先生だった。


何なのさ、この先生。神出鬼没だな・・・・。
半ば呆れる。


「あらら、おめめ真っ赤!」


「な、何でもないです」


こんな人に涙を見られるなんて恥ずかしい。


「他のメンバーは?」


「・・・はぐれちゃったんですよ」


「ふーん、そうなの」


「それじゃ、私はこれで」


「ちょっと待ってよ」


腕をがっしり掴まれる。


「何ですか。私は忙しいんです!」


「君に朗報だよ。草薙、取り戻したくない?」


耳がピクッとする。
パッと腕を解く。


「いいんです。彼には可愛い婚約者がいることだし、もうここには用がないのかもしれません」


邪魔者はさっさと撤収。
結婚披露宴なんて、出席してられない。


「それがホントの気持ち?自分に嘘ついちゃいけないよ。草薙の本心、見破れなかったの?」


彼の本心・・・・。


「だって、繭さんと結婚を賛同って・・・・」


「そんなの、奴が本気にするわけないじゃん!」
< 253 / 281 >

この作品をシェア

pagetop