Love Slave
近づくと、目が眩んだ。


「うわぁ・・・・」


目に飛び込んできたのは、何百個の宝石がちりばめられた純白のウェディングドレスだった。
それはもう、金額にすると数億円を超えていそうな高級なもの。


「綺麗・・・・」


間近で見るのは初めてだ。これを式に着るのか。近くには、これまたダイヤモンドで出来たティアラがガラスケースに入っている。


思わず見惚れる。


「いつか、私も花嫁衣装を着る日が・・・・」


でも、すぐに我に返った。
何考えてんだ、私。


「・・・・ちゃってさぁ」


外から声がする。


(や、やばい!!)


誰か来る。こんな所にいることがばれたらやばい。そしたら、あのバカ教師に責任とってもらわないと。
いやいや、それより見つかったりしたらどうなるか・・・・。


ガチャッ・・・・


「・・・・・・・・っ」


咄嗟に、ウェディングドレスのスカートの中に潜り込む。身体を小さく丸める。


コツコツ・・・・・


足音がどんどん近付いてくる。


(来ないで、来ないで!!)


もう神頼み。どうか神様、見つかりませんように・・・・・。


コツコツコツ・・・・


すると、足音が遠のいていく。ドレスを少しめくると、そばに人は見えない。
痺れた身体を起こし、ドレスから出る。


一気に安心する。


「助かっ・・・・・うぐっ!?」
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