Love Slave
無理矢理超高級花嫁衣装を着るはめになってしまった。
本当にいいのか、勝手に・・・・。


(見つかったりしたら死刑レベルなんじゃ・・・・)


私がひやひやしている中、副会長はヘラヘラ笑っている。
危機感ってものがないのか、この人は・・・・。


副会長は着付けの他にも、ヘアメイクも完璧に出来ていた。それはプロ級物。
本人は通信教育で習ったと語った。・・・・何のために。


「ここにウィッグもあるから使っちゃおうよ。繭ちゃんモデルのやつみたいだね」


ウィッグを被せられる。ちょっと頭が痒くなる。


「あとはここのファスナーを締めて・・・・」


「こ、これは自分でやります!!」


カーテンを閉めて駆け込む。一応、背中まで腕が届くから、自分でやる。
ファスナーを男に締めてもらうなんて、想像するだけでも嫌だ。


「撫子ちゃーん、出来た?」


「あ、あともうちょっと・・・・」


少々苦戦してしまったが、何とか着替え終えた。


「開けるよ~」


「あ、あの・・・・」


許可を取っていないのに、副会長は勝手にカーテンを開ける。


「ど、どうですか・・・・?」


「・・・・・・・」


副会長は何も言おうとしない。ただ突っ立っているだけ。


「や、やっぱり変ですよね!元々地味子の私がウェディングドレスなんて・・・・」


嫁入り前なのに、結婚する予定もない女が着るべきものではなかった。


「・・・いや、自分の姿見てごらんよ」


「はい・・・・?」
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