Love Slave
何度も目を擦る。
目を何度も瞬きする。


結果は同じ。


純白のタキシードを着た会長が微笑んでいる。
本物か?はたまた、影武者?


「繭様よ」


「ウェディング姿も美しいわ~」


観客みんなが私を繭さんだと疑わない。
しかも、新郎が副会長ではなく、会長になっているから正しいと言っては正しい。


どんどん近付く。
見れば見るほど会長だ。


その笑顔には、


「意外と似合うな。ただ、胸が足りないな」


ドSでいっぱいだった。でも、さっき会ったときみたいな別人ではない。
何処からどう見ても会長だ。


「どうして戻ってきたの・・・・?」


「俺の結婚相手は、自分で決める」


「え・・・・」


「汝、草薙大和は新婦・三枝繭を永遠に愛することを誓うか」


「はい、誓います」


自信満々で言った。
牧師は私に目を向ける。


「汝、三枝繭は新郎・草薙大和を永遠に愛することを誓うか」


誓いの言葉。今は早乙女もとかではなく、三枝繭ということになっている。
ドクン、ドクンと鼓動が蠢く。


クサナギヤマトヲエイエンニアイスルコトヲチカウカ


「私は・・・・・」


バアアアアアアン!!!
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