Love Slave
かなり陽気な男の声が聞こえるのだけは分かる。だけど、私は状況を把握していなかった。誰かが現れたことは理解しても、ここからだと、入口が遠すぎて見えない。
辺りがざわつく中、女子生徒達は悲鳴のような甲高い声を上げて立ち上がる。
「きゃああああああ!!執行部よ!!」
講堂内が地震が起きたみたいに振動する。立っていないのは私ぐらいだ。
「し、執行部?」
座っているほうが却って目立ってしまい、合わせて立つ。
まだ遠くてよく見えないが、徐々に徐々に講堂に上がっていく男の姿が見えた。
一人目は金髪の小柄な可愛らしい男の子。外国の血が入っているらしく、女の子見間違えてしまうほどの容姿。
二人目は髪の毛がツンツンに逆立っている、先ほどの男の子とは対照的にかなり大柄な男の子。ヘッドホン付けたままで、周りの声援は聞こえていないようだ。
三人目は肩まで伸ばした髪を結わいたメガネをかけた男の子。しきりに手を振り、笑顔を送る。半ばアイドル活動のようだ。
そして、四人目は。
茶髪のサラサラヘアに整った顔立ち。横顔だけど、度肝を抜かれるような眉目秀麗。
ドクン、と大きく鼓動が跳ね上がる。
あの時の人だ。しかも、あの時と同じ全身真っ白なコートのまま。他の男のたちも同様、私服の状態でしかも土足のまま壇上に上がろうとしている。
何者なの、この人たち。やたらと支持されてるようだけど(特に女子)。
「堅苦しい挨拶は無しにしようね、可愛い仔猫ちゃんたち♪」
メガネの長髪の人がにっこりと微笑を浮かべながらマイクで話すと、再び講堂内が黄色い声援に包まれる。言い変えるとやかましい。なのに、教師は何一つ文句を言わない。学園長までもが真一文字に口を結ぶ。
一体どうなってるんだ?
あの白コートの超絶イケメンが壇上に上がり、一礼をする。
そして、自己紹介をする。
「皆さん、入学おめでとうございます。天帝学園高等部第57代生徒会長・草薙大和(クサナギヤマト)です」
(ええええええええええ~!?)
私は目を剥き、心の奥底で叫んだ。
辺りがざわつく中、女子生徒達は悲鳴のような甲高い声を上げて立ち上がる。
「きゃああああああ!!執行部よ!!」
講堂内が地震が起きたみたいに振動する。立っていないのは私ぐらいだ。
「し、執行部?」
座っているほうが却って目立ってしまい、合わせて立つ。
まだ遠くてよく見えないが、徐々に徐々に講堂に上がっていく男の姿が見えた。
一人目は金髪の小柄な可愛らしい男の子。外国の血が入っているらしく、女の子見間違えてしまうほどの容姿。
二人目は髪の毛がツンツンに逆立っている、先ほどの男の子とは対照的にかなり大柄な男の子。ヘッドホン付けたままで、周りの声援は聞こえていないようだ。
三人目は肩まで伸ばした髪を結わいたメガネをかけた男の子。しきりに手を振り、笑顔を送る。半ばアイドル活動のようだ。
そして、四人目は。
茶髪のサラサラヘアに整った顔立ち。横顔だけど、度肝を抜かれるような眉目秀麗。
ドクン、と大きく鼓動が跳ね上がる。
あの時の人だ。しかも、あの時と同じ全身真っ白なコートのまま。他の男のたちも同様、私服の状態でしかも土足のまま壇上に上がろうとしている。
何者なの、この人たち。やたらと支持されてるようだけど(特に女子)。
「堅苦しい挨拶は無しにしようね、可愛い仔猫ちゃんたち♪」
メガネの長髪の人がにっこりと微笑を浮かべながらマイクで話すと、再び講堂内が黄色い声援に包まれる。言い変えるとやかましい。なのに、教師は何一つ文句を言わない。学園長までもが真一文字に口を結ぶ。
一体どうなってるんだ?
あの白コートの超絶イケメンが壇上に上がり、一礼をする。
そして、自己紹介をする。
「皆さん、入学おめでとうございます。天帝学園高等部第57代生徒会長・草薙大和(クサナギヤマト)です」
(ええええええええええ~!?)
私は目を剥き、心の奥底で叫んだ。